2016/07/03

密着ドキュメンタリー『コバヤシ、マシュー・グレイ・ギュブラーに会いに行く。』

マシュー・グレイ・ギュブラー
Matthew Gray Gubler

1980年3月9日生まれ。36歳。
アメリカ/ラスベガス出身。
モデルとして活躍したのち、『ライフ・アクアティック』で俳優デビュー。
『クリミナル・マインド』での活躍が最も有名。
監督を志し、勉学に励んでいたこともあり、『クリミナル・マインド』やMV等の監督も務める。






そして、私が最も好きな人物のひとり。
それが、マシュー・グレイ・ギュブラーだ。

いつもTwitter等でぎゅぶ好きぎゅぶ好きと騒いでは、友人に“コバヤシa.k.a.ギュブラー狂い”というあだ名をつけられる始末。
見ているだけでこちらをも幸せな気持ちにしてしまう笑顔や、オリジナリティー溢れるセンス、ユーモア、クリエイティブな面などが大好きなのだ。
そう、好きで好きでたまらなくて、何度か枕を濡らしてしまったほどにね。脳内では彼氏だとほざくほどにね。

そんな私は、憧れの彼にいつか会うことを夢のひとつとしていた。
彼の笑顔に一目会いたい、と。



そう想い続けていた夢が近づいたのは6月8日のことだった。

6月末、マシュー・グレイ・ギュブラー緊急来日決定。の報せ。

職場で休憩中に知った。
「………え?え!?え、え、え??え、ちょ、ちょっと待って、え!?え?え…きゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
涙がこぼれそうになった。頭を壁に打ちつけた。
大パニックだった。
約3週間後に?憧れのぎゅぶが??日本に???来る????
平常心を保てない生活はその瞬間から始まった。

まず、ボーッとする。
「ぎゅぶが?日本に??今月???来る????え?????」
仕事中だろうが、映画鑑賞中だろうが、寝ている最中だろうが、所構わず頭の中はこれでいっぱい。
何も手につかなくなった。

解けぬ緊張状態。
詳細が一切わからない、会える確証なんて全くないうちから、もうドキドキが止まらない。
食欲が湧かない、吐き気がする。
恋なのか、そうなのか。(最終的に4キロ痩せていた。)

急にいい子になろうとする。
「いい子にしていればきっと会える」という完全にサンタクロース的発想。
普段は嫌な仕事もいくらでも頑張れるし、なんなら楽しいとすら感じていた。
こんなにもプラスに作用していたのは、きっとぎゅぶだから。

そんな数日を送っていたところ、発表された来日記念イベント。
WOWOW様とDlife様にて応募が始まったが、なんと当選者は計7組14名という超!超超超!狭き門。
日々どれだけ徳を積めば、そんな幸運が舞い込むのか。
早々に諦めたくなるも、無理を言ってシフトを調整してもらい、来日の日程に合わせ、ちゃっかりスタンバイだけはしていた。

来日決定を喜んだのは束の間で、想い続けた夢を叶える最大のチャンスを逃してしまったらどうしよう、という不安の方が日に日に大きくなっていた。
しかし、見ていただきたいのがこちら
Twitterのフォロワーの皆様が、「コバヤシさんならきっと会える!」「祈ってます!」などとたくさんの応援の言葉をくださったのだ。
こんなことを言っていただけるだなんて思ってもいなかったが、たくさんの方が応援してくださっているからには、皆様の為にも絶対に叶えなければいけないなと本当に励みになったのだった。

気が気じゃない生活を送ること12日。
1通のTwitter DMが届く。
内容を確認する前から早くも手が震えていた。……………当選した。
全7組しか当選しないという超狭き門のギュブラー氏来日記念イベント。
会える。私、会えるんだ。夢にまで見たマシュー・グレイ・ギュブラーに会えるんだ。
Dlife様の応募総数は3600超えで、それまで現実を見たくなく、怖くてできなかった倍率を計算したところ、なんと約731倍だという。
げ、現実なのか、そうなのか、手の震えが止まらんぞ。
とりあえず、応援してくださった皆様にお伝えしたいと思いTwitterを開くも、文字が打てない。
落ち着け、落ち着けるかボケ。
しかし、これだけじゃなかった。
翌日にはなんとWOWOW様からも連絡が入ったのだった。
え?当選者全7組??私???2組分当選したの????え?????(WOWOW様には、すでに当選が決まっているので他の方にお譲りしていただきたい旨と、ありがとうございますと伝えられました。)
それってもう、私の為のイベントで、私の為にマシュー・グレイ・ギュブラーが来日するっていうk…とふざけてでも調子に乗ると全てが消えて無くなるのではないかと思った。
会えるその日までは、引き続きいい子にしていなければいけないぞ。

さて、この残りの1週間で私は何ができる。
大好きなぎゅぶに会うまでに何をする。
まずは、そうだよ、空港お出迎えってやつね、したいよね、するよね、当然ね。
いつ?どの空港に?どの便で?知るはずもないです。毎日、様々な情報とにらめっこして何のあてにもならない自分なりの予想を立てて。
何時間でも、何日でもかけて、自分にできることは何でもする覚悟だった。
積極性も行動力も欠ける私を突き動かしていたのは、夢を叶えたい、その一心だった。
まだまだ不安たっぷりな中でも、きちんと想いを伝えたいからと少しずつ手紙を書き進めたり、プレゼントの準備なんかもした。
・妖怪大百科(モンスター好きなので)
・エドワード・ゴーリー ムック本
・ギュブラー仕様キットカット
・手紙

あと必要なのは、運、だけか。

直前に明らかになってきた情報と、頼りない自分の予想の一致性が非常に高く、あとはもう行動するのみとなった。
24日、金曜。21時半に仕事を終え、帰宅。急いでシャワーを浴び、支度をする。
もうやるしかない、と終電に飛び乗り、深夜バスで成田空港へと向かった。
2時半、到着。Twitterにてファンアカウントを運営していらっしゃるフォロワーさんと合流。
あとは、あとは、待つのみ。
1番乗り。

始発で到着されたファンの方とフラッグに寄せ書きしたり、おしゃべりしたりと共に過ごす。
私の寄せ書き。

お昼過ぎにはさらに少し増え、その場ではじめましてだったファンの皆様と交流したりと、これまで感じていた心細さはすっかり吹き飛んでいた。
到着時刻が近づくにつれ、どんどんと増えていくファン。後ほど公開された記事によれば、150人程詰めかけたそうだ。
あと3時間、2時間、1時間…と私の心臓の鼓動も速く、強くなっていく。
もたない、こんなの肝心の登場までもたない。
ドキドキというか、バクバクというか、口から飛び出しそうってこういうことなのか。
腰が抜けるのでは、卒倒するのでは、という心配は一切大袈裟なものではない。なにしろ、呼吸がままならない。
人生最大の緊張を味わっていた。
周りも同じだった。みんな、徐々にげっそりしてないか。
隣で励まし合っていたファンの方が発した「これは集団自殺だ。」という表現が現実になるのでは。ぎゅぶが登場したときには辺り一面死体の山なのでは。日本が舞台の生クリミナル・マインド。
彼の登場に命の危険を感じた我々は、「もう生身のマシューじゃなくていい。ビデオメッセージとかでいい。」などと発言する始末だった。
そして、聞こえてきたギュブラー氏搭乗便の到着を知らせるアナウンス。
ダメだ、震えが止まらない。心臓を吐き出したい。涙が溢れそう。
もういつ出てきてもおかしくない、長い時間夢見ていた瞬間はもうすぐそこ。
頑張れ、頑張れ、私。



そして、
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マシュー・グレイ・ギュブラー、5年ぶり3度目の来日!!!
ついについについについにやって来ましたーーー!!!!!
登場するや否やMatthewGrayGublerJPN(@MGG_Japan)様が企画してくださった寄せ書きフラッグへ一直線!!
イコール、隣にいた私のいきなり目の前。
え、え、え、え、え、え、え、え、この方、え、マシュー???マシュー・グレイ・ギュブラーさん???え?本物???え!!!!!!!!!!?????
ある程度のイメトレはしたさ。「ここから出てきたらいきなりすぎてどうしようね!?」って皆様と話してたさ。……………何の意味も無かったね!これは現実なのか、本人なのか、理解できなかったもの。
でも、そこにいたのは紛れもなくマシュー・グレイ・ギュブラーで。私が憧れ続けていた彼で。好きで、好きで、たまらないぎゅぶで。
あ、夢が叶ったんだなと実感…できないほど、全く落ち着けなかった。まぁ、そりゃそうなんだけど。
目の前にいるぞ。
本当にぎゅぶに会えたのだと実感できた理由のひとつが、彼のシャツ。
何度も着用しているお馴染みの宇宙人シャツだ。
本物だ!ってなった。
彼のファッションが大好きなので、来日の際にも彼らしい柄シャツを着てくれると嬉しいな、とぼんやり思っていたので、これには本当にテンションが上がった。
端から順に1人ずつ丁寧に。
いわゆる“ファンサービス”ってやつなんだが、相手をよく見て、自ら何か見つけると全てにリアクションをしたりと、“交流”と呼ぶ方が相応しい、そんな対応だった。
どれっだけ写真を見ていても、どれっだけ出演作を見ていても、わかっていたつもりでも、本物ってやっぱり違う。
私は「スタイルめっちゃいい」「スタイルめっちゃいい」をぼそぼそっと連呼していた。モデル。
伝えたい気持ちをきちんと自分の口で、と思い用意したメモを何度も見ては頭に叩き込んでおいたのに、ぎゅぶがこちらに近づいて来れば来るほど、単語が1つずつボロボロと抜け落ちていったのだった。
頭はもう真っ白。さあ、どうする。
とりあえず、呼び止めないことには何も始まらない。慣れない「マシュー!マシュー!」。
………立ち止まってくれた。が。一言目、一言目、私は何を言おうとしてたんだっけ…とド緊張の私をもぎゅぶは優しさで包み込んでくれたのだった。
私を見るや否や『Your hair is so cool!!』……………え?今?何て?仰いました??え?私に向かって言った???マシュー・グレイ・ギュブラーが私の髪型を褒めてくれた!?!?!
………おっと、頑張れ、私。ぎゅぶに気持ちを伝えるんだ。
「ハイ、私の名前は○○です。あなたの大ファンで、お会いできてとっても嬉しいです。この瞬間を夢見て…」はい、続きは以下の動画で一部始終が見れます。私はボロボロだが、ぎゅぶはとっても優しいです。

動画が再生できない方はこちら
「I'd been dreaming this moment.」
『Oh! Thank you! I'd been dreaming this moment!』

ここで、突然ですが、問題です。ぎゅぶは何回『Thank you』と言っているでしょう?
正解は………めっちゃ言ってる。アリガト スーパー ゴザイマス!!
どうよ、どうなのよ、これ。ギュブラーさん。あなたって人は。
まず、さり気なくワンピースを褒めてくれた。
ぎゅぶのファッションには刺激を受けることも度々あるし、彼自身が影響を受けた存在としてフルハウスのキミーを挙げていて、かつて私もそうだったから運命感じちゃったs…とにかく、私のおしゃれ番長である彼に髪型と服装を褒めていただけるなんて、こんなに嬉しいことはないわけです。本っっっ当に光栄です。
プレゼント1つ1つにリアクションをして受け取ってくれるし、
こんな表情を見せてくれるなんて。
常にお礼を言ってるし(荷物を持ってくれるスタッフさんにも欠かさず)、人への思いやりも忘れない(紙袋まで褒めなくてもいいんだよ)、『You are so kind.』いえ、あなたが。
プレゼントを紙袋にしまうという初めての共同作業も。
スケッチブックにサイン、そして、憧れのギュブラー画伯の絵まで。
love!
自己紹介したときに加え、2回も名前を呼んでもらえて爆発しそうだった。
そして、冒頭にも書いたように、私は見ているだけで幸せな気持ちになる彼の笑顔が大好きなんだが、それが最も輝いているのが誰かと写真を撮っているときだと思っていて。
だから、いつか絶対に一緒に写真が撮りたいというのがぎゅぶに会って最も叶えたいことだった。
叶った。
カメラロールを確認したら、4枚も撮ってくれていた。
叶った、叶ったんだよ、母さん。(母はぎゅぶのことを知りませんが、会えるのが嬉しくて報告はしました。)
さすが、自称・セルフィーのプロ。本当に上手い。
こんな風に、みんなに対して自らシャッターを切ってあげていた。

その後も彼は1人1人とじっくり交流を楽しんでいて。
その姿を目に焼き付けなければ、とただただ見つめていた。この状況をまだ信じられぬまま。


ファンと交流中のマシュー・グレイ・ギュブラー。成田空港。

動画が再生できない方はこちら
このときにスタッフさんが撮影した写真が、
これ。いぇーい。
汗かきな彼が、ジメジメ・ムシムシとしたこんな時期の日本に来てくれるなんて。
やっぱり、汗、汗、汗。
『すっごく汗かいてる!』『暑い!』と何度も口にしていた。
手や服、タオルで止まらぬ汗を拭きながら、我々の声に応え続けてくれた。

ファンから受け取った手紙で『これで扇げるね!いぇーい!』
スタッフさんに出口へと誘導され始めるも、「マシュー!!!」と呼ばれれば、『one more! one more!』と来た道を走って戻り、再びサインや写真に応じるのであった。
この空港でのファンとの交流は、約40分にも及んだ。


嵐が去ったようだった。
呆然と立ちすくむことしかできなかった。
夢が叶った実感?よくわからない。
私の実感はさておいて、これが事実であることはどうやら間違いではないらしい。



前日の晩から空港に向け出発していた私は、一睡もできないほどに緊張をしていたのだが、その張り続けていた気が帰宅してようやく緩んだのか、気付けばベッドで気絶していた。
空港に滞在していた間は睡魔なんて全く襲ってこないし、興奮で無敵状態になっていたのだろうな、と。

1日経ち、ようやく落ち着くかと思いきや、そんな気配は無く。
相変わらず、そわそわしているし、食欲も湧かない。何も手につかない。
流れてくる遭遇情報や、お仕事っぷりにドキドキしぱなっし。
だって、普段は遠く離れたアメリカにいて、実在するのかもわからなかった大好きなぎゅぶが都内にいる。
落ち着けるか。

距離同様に彼を近くに感じながら、待った。
幸運なことに、再び会える3日後を。



28日、火曜。マシュー・グレイ・ギュブラー来日記念イベントが行われる。
火曜といえば、 #gublertattootuesday 。(何それ、という方はTwitterやinstagramでタグを検索してみよう。)
クリエイティブな彼に刺激を受けて、全日本不器用選手権大会青森県代表である私が創作意欲を湧かせてしまった。
私だけの #gublertattootuesday
こんなことをしたり、気持ちの準備をしたり…マシューマシューマシュー脳で前日夜もやっぱりよく寝付けず。
2回目だとか、そんなこと関係無いんだ。同じくらいドキドキする。

そして、迎えたイベント当日の朝。
メイクをして、髪型をセットして、そして、3日前に空港で褒めてもらえたことから、この日もぎゅぶウケしそうな古着のワンピースに袖を通して。
ぎゅぶに会いに行く為におめかしするってすごく幸せな気持ちだ。

足取りは軽いし、頬も緩い。
浮かれポンチ、コバヤシ。超ド級の方向音痴のお前が無事に会場に辿り着けるのか。
…迷子になった。案の定だった。知ってる、いつものことだもん。
地図を見ては逆方向に歩いてみたり、交差点をぐるぐる回ってみたり。
ぎゅぶ、迎えに来てくれ…雨も降り出した。
この日同行してくれたフォロワーさんとの待ち合わせ時間はとっくに過ぎてる。どちらも到着していない。
大好きな人とのこんな共通点(方向音痴)はいらないぞ。
合流できたのは当初の待ち合わせ時間より約1時間遅れてからだった。だいぶ早めに出ていて正解だったね。
到着してからは、空港同様にその場ではじめましてのご挨拶をさせていただいたファンの方々とお話ししたりと、ぎゅぶファンの心地の良さに感動しながら過ごしていた。



そして、開場時刻を回ったところで受付。
ここで、イベント内での質疑応答で尋ねたいことがあれば提出してほしいという質問を書きなぐった紙を差し出す。
こう見えて真面目(小心者とも言う)な私は記事にもしやすそうなクリマイ縛りの真面目な質問を多く並べた。
指定された席に着く為に会場内へ。ちっさ!ちっさ!!想像以上にちっさ!!!
1列目がメディア(写真)で、2~3列目に全7組のファン。私は2列目だった。
この日はぎゅぶ演じるリードの吹き替えを担当する森久保祥太郎さんも登壇ということで、まずは、リードが活躍するシーズン7・第11話の吹き替え版を試写。
私はここで初めて吹き替えでクリマイを鑑賞したのでした。…いいですね!
リードは可愛さ増してるし、他のBAUメンバーもみんなイメージにぴったり合ってる!
空気が温まったところで、はじめに森久保さんが登場。
前回の来日イベント時の様子などを教えてくれた。相手はサービス精神旺盛で自由なぎゅぶ、イベントが全然進まなかった、と。今回は会場の構造的にそうはならないのでは…とのことだったけど、果たして。

さ、て、今日この日も直前まで仕事がびっちり入っていたぎゅぶがギリギリで到着した、と。
いよいよ登場。お約束の「マシューーー!!!!!」とみんなで呼んでみましょう、という流れ。
普段だったらめっちゃくちゃ恥ずかしいこれ。会いたい気持ちが強いと平気でできるもんなんだな。
TVGroove様の写真ブレすぎてて笑う。(https://twitter.com/TVGroove/status/747710431028973572)
「「「マシューーー!!!!!」」」
『ハーイ!ハロー!ハジメマシテー!!』
なにやら真っ赤なスーツ姿を目撃されているとTwitterで見かけていた為、真っ先に「これかー!!!」となった。
いやーん、それにしても可愛い!!!
星柄の黒いシャツに、青×白ストライプの蝶ネクタイ、眼鏡、ローファー…完璧!!!彼の良さがとっても出ている。
もうニッコニコ。ニッコニコのぎゅぶ。大好きなぎゅぶ。
夢に見続けた憧れのマシュー・グレイ・ギュブラーが目の前にいるということが改めて信じられなかった。

着席して、ご挨拶。
が、マイクが2本しか用意されておらず、1本は森久保さん、1本はぎゅぶなんだけど、通訳さんも必要な為、彼が毎回通訳さんに向けてあげていた。優しい。
今回の来日ではどこに行ったか、などのお話。
25日夕方に到着して、26日はオフ、27日はお仕事というスケジュールだったと思うんだけど、『ディズニーランドに行きました(思わず「えっ、また行ったの!?」という小さい声が漏れる)、あとは良いヴィンテージショップがたくさんあると聞いて中目黒に、日本食やお酒もいっぱい楽しんでます。』とのこと。
ここで挙がった場所以外での目撃情報もあるし、この短時間でよくそんなに動けること!と驚いた。満喫しているようでなにより。
『今度はみんながアメリカに来てよ!この後、一緒に空港に行こうよ!』なんて言ってみたり。行きたい、よ!
通訳が入る間、会場を見渡しているぎゅぶに手を振ってみる。極狭な会場に極少数のファン。もう当然のように振り返してくれるのだが、奇跡が起きたのはここから。
手を振り返しながら、あ!という表情をするぎゅぶ。こちらにピースサインを向けてきたんだけど、これはピースではなく、どうやら数字の2という意味だとわかったのはその直後のことだった。
『ハーイ!空港で会ったね!』
…えっ。えっ、えっ、えっ、えっ、ぎゅぶが私のことを覚えてくれていた、だって…???
…えっ。あんなに大勢のファンと丁寧に接していた中で、私のことを覚えていた、だって…???
ど、どうして…と聞き返すことは何も難しくないのに、私の脳みそは完全に思考停止してしまった。
しかし、神経は元気。涙腺崩壊寸前。堪えた、ああ、なんとか堪えたよ。笑顔が素敵なぎゅぶの前では一緒に笑顔で過ごしたいからね。
私の一体何がぎゅぶの記憶に残るようなインパクトを与えたのかはわからないが(ブスとか気持ち悪いとかマイナスの理由だったらまた泣く、きっとそうなのはわかっているけど。)、憧れの大好きな人に存在を知ってもらえただなんて、これ以上に嬉しいことはないでしょう。
せめてこの日本滞在中だけでも、顔を見たら思い出してくれるんでしょう…そ、そんな…あのマシュー・グレイ・ギュブラーが…ぎゅぶが…私を………みらこーだ、いっつあみらこー。

ここで、Dlife様がTwitterにて企画してくださった#マシューへの愛を叫べに寄せられたイラストをご紹介。
イラストが綴じられたクリアファイルを貰って帰ってもいいか?と尋ねていた。
1枚ずつ嬉しそうにコメントするぎゅぶ。

今秋日本放送となるシーズン11、絶賛撮影中のシーズン12の話題へ。
プレンティス/パジェット・ブリュースターが復帰することや、新キャラの登場、そして、モーガン/シェマー・ムーアの降板…のことはネタバレ扱いされてしまい(メディアも報じていたし、みんな知ってると思うんだけど…。)、ぎゅぶもこの表情。
今のは聞かなかったことにして、と慌て始める。
マイクでぼそぼそと低音で、なかったことにする為の呪文を唱え出す。
ぎゅぶによれば、シーズン12では少なくとも6話にプレンティスが登場するとのこと。プレンティス大好きだからもっと出してー!
だって、ぎゅぶが日本でしたツイートにこんなリプライをするパジェット最高でしょう。
撮影中ならば、せっかくなので、今日ここに来ている人にしかわからない秘密のサインをアドリブで盛り込んでほしいということになり、ファンの方の提案でこちらに決定ー!
KAWAII
『飛行機(シーン)の中でこうやって寝てるかもね。』と実行してくれることを約束。
提案してくれたファンの方には『君の為にやるからね!』と宣言、鼻血。
シーズン12のリードの一挙手一投足を見逃すなっ!

そんなやりとりをしている中で、ぎゅぶはいきなり『あなたの声は本当に美しいですね。』と森久保さんを絶賛。
『いつもは吹き替えてもらってるから、今日は逆に僕があなたに合わせて声をあてるよ!やってみよう!』と提案。
即興アテレコが行われることに。
『何て言えばいいかな?じゃあ…君!』と、台詞を決めてほしいとぎゅぶが指名したのは、な、な、な、なんと私ー!!!
ぎゅぶが!『You!』って!私を!指さしてきたあああああああああああああああああああああああああああああああああ
アイディアが何も浮かばないし、英語の台詞なんてわからないし、テンパりながら捻り出したのが、私が空港でぎゅぶに言われた「アリガト スーパー ゴザイマス!!」。
森久保さんの動きに合わせて、『アリガト スーパー ゴザイマス!!』と、ぎゅぶ。
逆転日米スペンサー・リード。
森久保さんをぎゅぶが吹き替えるんだから、そこは英語の台詞じゃなきゃ意味ないのにね!
パニックだったので、そこは大目に見てください、すみません…。

質疑応答コーナーへ突入。
はじめに紹介されたのは、イベント前にご挨拶させていただいたフォロワーさんのもの。「今日履いている靴下は?」。
森久保さんの仕切りもナイスで、名前を読み上げて、どの子か把握してから回答に進む。
ぎゅぶは靴下を見せてくれ、『ハロウィンの猫の柄と、こっちはボーダーだよ。』と解説。今日もとびっきり可愛い。
ここで、ぎゅぶから『君はどんな靴下を履いているの?』と逆質問。
真っ白な靴下だと答えた彼女に『じゃあ、僕が柄を書いてもいい?』とペンを借りて彼女のもとへ。
きゃああああああああああああああ
まるで王子様のように跪いて、彼女の足を取り、靴下に柄を書き込んでいくではないですかあああああ!!!!!
何が起きているのか、ぎゅぶ本人以外は大混乱だった。
離れた場所から眺めていた私も夢かと思った。
ちなみに、そのときの靴下がこちら!
右:ボーダー
左:ドット&ハート
か!わ!い!い!
流石でございます。
イベント後にお会いしたときに撮影させていただきました。本当におめでとう!!白い靴下で良かったね…!

2つ目の質問は、なんと私の。
「この11年、リードの成長はTVを通して見守ってきましたが、あなた自身が変わったという点はありますか?」。
真面目。いくつか考えた質問の中でも1番真面目なやつが選ばれた。面白くn
ここでも同様に森久保さんのパスで私が質問者だと把握すると、ぎゅぶは体も目線もこちらへ向けて答えてくれたのだった。メディアじゃなくね。
『背が縮んだよ。(笑)リードはドラマの中でどんどん自信をつけていったよね。んー、僕もそうかな。自信がついたと思うよ。』とのこと。
いや、もう、今更なんだけど、ぎゅぶの視界に入ってるなんてめちゃくちゃ恐れ多い。大好きな人の目に私が映ってる(言い方が気持ち悪い)なんて、そ、そんなことが起きるなんて思いもしなかった…恥ずかしい…いや、本当に今更なんだけど。

3つ目の質問は、「監督するときのこだわりは?」。
『最も重要視するのはキャスト。特に悪役。そして、衣装かな。自分で手作りするときもあるよ。あとは、音楽。』
なるほど、納得な回答。
こういったぎゅぶの美的センスが最も顕著に表れているのがシーズン8・第10話だと私は思っている。ぎゅぶが挙げた3点が特に印象深い回だ。人間マリオネット。大好き。
森久保さんからは「監督するときも自分で演技もしなきゃいけないし、大変じゃないですか?」と質問。
ぎゅぶは『実は、机の下とかに小さなモニターを隠しておくんだ。それで、演技しながらそこでチェックしてたり。』と驚きの裏話を聞かせてくれた。
これには会場にいたみんなが「えぇー!!!」と声を上げた。
「日本じゃありえない方法ですよ。」と森久保さん。ぎゅぶも『僕、クレイジーだから。(笑)アメリカでも聞いたことない、僕しかやってないと思うよ。』と笑ってみせた。

4つ目の質問は、「普段も仲の良い様子のBAUメンバーですが、皆さんの素顔を教えてください。」。
『実は、シェマーは女性なんだよ。』そっか~、毎日インスタに何本もナイスバディの動画や写真をアップしてるしぇまたんがねえ。(あるひとりのフォロワーさんが“シェマー姉さん”と呼んでいるのを思い出した。)
『トーマスは冗談ばっかり言ってる。ホッチはいつもああいう顔をしてるけど。』と、ここで、実は客席内にホッチの吹き替えを担当している森田順平さんがいらっしゃることが知らされる。
それを聞いて、ぎゅぶは『ホッチがよく言うwheels up in 30を言ってみてほしい!』とリクエスト。(通訳さんが「この台詞は何て訳されてるんですか…?わからない…。」と困っているところに、私含むファンみんなが「30分後に出発だ!」「30分後に出発だ!」と助けていたのが面白かった。)
ホッチは毎回オープニングで吹き替えが流れるから、私も、本物だ!と感動してしまった。

そして、早いことにイベントは終了へと向かう。
最後に、日本のファンへ一言。
『5年前(前回の来日)、僕の体はアメリカへ戻ってしまったけど、心はずっと日本に残ったままでした。△※○☆◇%$…(突然噛みまくる)ごめん、僕、英語が下手くそなんだ!(笑)大好きです!』
嬉しいねえ、嬉しいねえ。
ありきたりなリップサービスかもしれないけど、ぎゅぶの場合は本当に日本を大好きでいてくれてるのが伝わるんだよねえ。誇らしいわ、ありがとう。

フォトセッションに移る為、一度捌けようとするぎゅぶに#gublertattootuesdayを見せたら、『super cool!!』と言ってくれた、優しい。
捌ける、と言っても会場から出るわけではなく、我々の座席のすぐそばの壁側に立ってるだけ。
その間、近くに座っていた方は「指輪を見せてほしいです。」「空港で渡したフラッグ覚えてますか?」等おしゃべりをしていた。本当に壁の無い気さくな人。
セッティングが終わるまで、おとなしく壁側でニコニコ待ってるマシュー・グレイ・ギュブラー…こんな光景、なかなか見れないぞとガン見してしまった、ごめん。

森久保さんとフォトセッション。
『背中合わせで撮ろう!』等、ポーズも進んで提案するぎゅぶ。
が、しかし。
メディアから「あの約束のポーズで!」と要求が相次ぎ…
『本当に何なの、このポーズ…』と次第に照れが出てきて、ツボに入ってしまったぎゅぶは、顔を真っ赤にしながら『きゃはははははは!!!』と爆笑が止まらなくなってしまったのだった。
めっちゃ可愛い…あの声できゃはははははと爆笑するぎゅぶの姿が見れるだなんて。幸。

ここでイベントは全て終了かと思いきや、なんととんでもないサプライズが発表された。
1組ずつぎゅぶ(&森久保さん)と記念撮影!!!!!だって!!!!!
えええええーーー!!!!!そんな嬉しいことしてくれるんですか!!!!!
どっきどき。
1組ずつぎゅぶ(&森久保さん)のもとへ。
粋な計らいだあ。
私も「マシュー。」と駆け寄る。興奮そのままにハグ。(全然顔を見ていなかったので、嫌がっていたらどうしようと今は後悔もしている。)
空港でぎゅぶを見たときは、想像していたよりも細くて驚いたけれど、ハグしてみると、全く小柄ではない私をすっぽり覆うくらい大きかったし、腕が回らないほど背中は広くて厚かったし…いかん、字面だけで鼻血出る。真っ赤なスーツの肌心地も良かった。格好良かったあ。
空港に続き、ここでもワンピースを褒めてくれた。おーまいごっしゅ、あいむべりーべりーはっぴー。
好きになった理由の1つでもあるだけに、彼とのファッションセンスの一致はとてつもない喜びと自信になった。
ぎゅぶが気に入ってくれそうなものを選んでおめかししていった甲斐があった。
あ、あと、皆様が知りたいことのひとつだろう…マシューはムシュー(無臭)だ。
そして、プロによる撮影。この写真は後日送付してくれるそう。
最後に、カンペを見ながら「あなたと出逢えて本当に幸せです。もっともっと大好きになりました。」と伝えた。
そのときはもういっぱいいっぱいで、ぎゅぶがどんな表情をしていたのか、何か言葉を発したのか、全くわからず。
ただ、もう一度ハグをして別れた。

全てを終えたぎゅぶは、最後にまた『みんな、一緒にアメリカに行こうよー!!』と言い、笑顔で会場を後にした。

森久保さんの仕切りが我々ファンに寄り添ってくれたものでとても良く、さらに、ぎゅぶが完璧に空気を作り上げてくれたとても楽しい時間だった。
その場で様々な提案をしてみせたり、自分が楽しむバランスと人を楽しませるバランスが絶妙な人だなあと思った。
『コンニチハ』『ハジメマシテ』『アリガトウゴザイマス』の他に、相槌も『ハイ』と日本語でしてみせるなど、真摯であった。
何度か『ハイ、イエス、ハイ。』とごちゃ混ぜになっていたのがとっても可愛かった。
このイベントに参加できて本当に幸運だった。










今(7月3日午前2時)、全てを振り返り終え、あの瞬間は堪えていた涙が一気に溢れてきてしまった。
まだまだふわふわと夢を見ているかのような気分で、現実だったのか疑わしさは残るものの、こうして打ち込むことで実感もまた少し湧いたのだった。



私が想像していたマシュー・グレイ・ギュブラー。
明るくて、お茶目で、優しくて、楽しい人。

私が見たマシュー・グレイ・ギュブラー。
明るくて、お茶目で、優しくて、楽しい人。

きっと、みんなそうだと思う。
ただ、違うのは、我々が抱いていた想像を遥かに上回り、最上級の形でそれを体現した人だということ。

常に明るくて、お茶目な素顔を見せて、誰にでも優しくて、みんなを楽しませようとするのは決して容易なことではない。
しかし、彼はあくまでも自然体だし、そんな姿に我々はまた改めて愛を深めるしかないのだ。



今回、同時に多くのマシュー・グレイ・ギュブラーのファンの皆様との出逢いがあった。
皆様、本当に心優しく温かい方ばかりで、マシュー・グレイ・ギュブラーご本人がそうであるから、ファンまで素晴らしいのだなと感動を覚えた。
直接お会いした皆様も、Twitter等で見守ってくださった皆様も、本当にありがとうございました。
自分のことのように応援してくださったり、喜んでくれたフォロワーの皆様も、本当にありがとうございました。
私がこうして想い続けた夢を叶えることができたのは、皆様のおかげだと思っています。
私ひとりの力じゃない。強さと、愛を、ありがとう。



そして、マシュー・グレイ・ギュブラー様。
大好きなあなたの笑顔に会いたいという夢を叶えてくれてありがとう。
あなたが私に与えてくれたのは夢だけではなく。
自信、元気、思いやり、幸せに満ちたたくさんの刺激が私を突き動かしている。
あなたと会う前とその後とでは、こんなにも世界が違って見える。日常を纏う空気が変わる。
広く明るい視界を、笑って見つめるのがこんなにも楽しい。
人を笑顔にするのが大好きなあなたは、表面だけではなく、奥底から変えてくれるのね。
私はこれまで(ここ5~6年は特に)決していい人間ではなかった。
そんな自分は大嫌いだし、どうにかしたくても上手くいかなかった。
でも、あなたが起こしてみせた奇跡を糧に、良い方向へどこまででも歩いていけると感じる。
それは、私の義務でもある。あなたへの恩返しでもある。
尊敬するあなたに見合う人間になる為に、なんだって頑張れそうなんだ。
だから、ありがとう。
あなたに出逢えて私の人生は何かが大きく変わるかもしれない。わくわくする。
本当に、ありがとう。



これは、一ファンの記録に過ぎないが、マシュー・グレイ・ギュブラーという1人の素晴らしい人間について皆様に何か伝わっていれば、私はそれが1番嬉しい。








マシュー・グレイ・ギュブラーを好きになって本当に良かった。

アリガト スーパー ゴザイマス!!!

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