2014/10/29

サカナクション【さよならはエモーション/蓮の花】


サカナクション
10th single
【さよならはエモーション/蓮の花】

が発売となりました。



ファーストインプレッションを自分の為に書き記す場と化すので、読むのは自己責任でお願いしたいのですが、一度耳にするきっかけが生まれたらいいな、という淡くも図々しい気持ちで失礼致します。



順番が前後しますが、まずは【蓮の花】。

こちら、今話題の某壁ドン映画の主題歌です。
私はちょっと、お金を貰っても観たくないくらいなんですが、映画ランキングでは2週連続首位だそうですよ。
に、日本よ…トム・アット・ザ・ファームを観にいこうでうはないか…。

10月29日のCD発売に先駆け、iTunesにてアレンジの異なるmovie versionが配信されていたのですが、そちらは多用したダブの効果がより見られ、サイケ感が溢れています。
一方、single versionは演奏が生音で行われていたりとグルーヴが増しています。
歌い方も異なっていて、ざっくり言うと、single versionはカラッと跳ね返るような、movie versionは粘着質な、そんな印象を受けました。
好き嫌いで話すと(嫌い、は該当しないんですけど。)、movie versionの方が私は好きです。
今の私が求めていた音で、それをドンピシャに提供してくれたサカナクションに感謝したほどです。(笑)


シングルでは、

【ミュージック】


【ユリイカ】

と、続けて発表され、その都度、“好きなサカナクションの楽曲ランキング”に変動がありました。
今回の【蓮の花-movie version-】も例外ではなく。
「○○の作る・歌う曲は全部好き」ということは私の中ではまず無いんですけど、今のサカナクションに関しては毎度毎度ベストを更新されて参ったな~、とほくそ笑んでいます。(【グッドバイ】はどうだろう。)

大衆に向けて誇示するシングル曲としては、果たしてどうなんだろうと思う部分もやはり正直あります。
決してわかりやすい音楽ではないと思います。
じゃあ、偉そうにこれが好きだと言う私はわかっているのかというと、全然わかっていないでしょう。せいぜい2割程度。
だから私は、好きだと思ったものをもっと知って好きになりたいので勉強します。
超スローペースながらも、間口が広がっているのは実感としてあって、音楽を聴くのがまた楽しくなってるんですね。
趣味嗜好がほぼほぼ確立している25歳ですら目に見える影響を受けているんですから、私がもう10歳若かったならば「MV監督になりたい!PAやりたい!音楽!音楽!」と夢を見るであろうことは容易に想像できますね。
こうした影響下で、自然と向いていた同じベクトルが今はまだまだ曲がらなければいいな、と。まだまだ楽しみたいから。
いきなり「ヘビメタいぇーい。DIE!DIE!」とか言い出したらこの記事を読み返したいと思います。



話が反れましたが、【さよならはエモーション】。

前述した楽曲がシングルとして発表されてきたため、「あ、今こういう曲を作るか!出すのか!」と、驚いたのがまずはじめ。
でも、今までとも明らかに違っていて、その面白さに思わず顔を覆って笑ってしまいました。


そのまま
深夜のコンビニエンスストア
寄り道して

忘れたい自分に缶コーヒーを買った
レシートは
レシートは捨てた


こんな当たり前の日常の動作が、めちゃくちゃエモい。
「えぇぇぇぇぇぇぇ」ってなりましたもん、「こんな風に歌うの?えぇぇぇぇぇぇぇ。」って。
これ、あれです、また仕事終わりにコンビニ寄って泣きながら帰るやつかよ、って。
自分と、東京と、サカナクション。これらが共鳴した日の私はすこぶる面倒臭い。

イントロもインパクトあって、そして、このAメロ、初めて聴くような山口さんの歌い方…
起承転結をつけて、忘れたい自分との別れが壮大なクライマックスへと向けて展開していくわけです。
本当に映画を1本観ているかのような感覚です。
2回目のサビでは手に汗握ることになり、ラストは高ぶったエモーションが爆発する。カタルシス。
このラストは、是非ライブでみんなで歌えたらいいなと思いました。


カップリングの【Ame(B)-SAKANATRIBE × ATM version-】【ミュージック(Cornelius Remix)】も非常に満足のいくもので(割愛させていただきます)、本当に聴き応えのある1枚でした。



私の熱量にドン引いていただいて結構ですが、最後に。

山口一郎氏曰く、『未来の音楽を作るのはミュージシャンでもメディアでもなくてリスナーだと思う。』

私は、その言葉と未来を信じたい、そう思います。

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